バルセロナ・ゴシック地区の老舗「ロス・カラコレス」でカタルーニャ料理。

美食の街スペイン・バルセロナの旧市街を歩いていると、どこからともなく漂ってくる美味しい匂いに足先が迷ってしまう。辺りを見渡せばおしゃれなお店が建ち並び、陽気なスペイン人がこれでもかと美味しそうにお酒を飲んでいる。

そんな誘惑の多いゴシック地区で夕食を食べるなら、カタルーニャ料理レストラン「ロス・カラコレス」がおすすめだ。

 

カタルーニャ料理レストラン、1835年創業の老舗「ロス・カラコレス」

レイアール広場を入り美味しい匂いに誘われて少し歩くと、角地に外でチキンを焼いているお店が見えてくるだろう。そう、ここが1835年創業の老舗「ロス・カラコレス」だ。カタルーニャ料理の歴史あるお店である。

カタルーニャ料理とは、スペインとフランスの間にまたがるカタルーニャ地方で食べられている海と山の幸をミックスした特徴的な料理のことだ。日本では一般的に思えるが、スペインではそのような料理はカタルーニャ地方だけである。

案内されてまず驚くのが、テーブルまで厨房を横切っていく店内の構造だ。パエリアを一気に炊いている様子が垣間見え、店内に充満するパエリアの匂いに思わず唾を飲み込んでしまう。

店内は重厚なインテリアで歴史を感じる

厨房をすぎると、重厚なインテリアに飾られた厳かな空間に出くわす。この席はアナザースカイでも登場したことのあるテーブルで、店内には来店した世界中の著名人のサインが飾られている。全体は1階、中2階、2階に分かれており、そこまで広くはないものの、奥行きのあるユニークな造りで席数もそれなりに充実している。

今回は2階席に案内されることとなった。外観のイメージとは異なり、店内は活気に満ち溢れて賑やかである。これぞスペインの居酒屋というところか。

絶品カタルーニャ料理に舌鼓

ロス・カラコレスで必ず食べるべきなのが、店名にもなっているロス・カラコレス(カタツムリ)の煮込み料理だ。自家製のデミグラスソースで煮込まれているが、味はしつこくなく、意外とあっさりしていて食べやすい。見た目こそ少し抵抗があるものの、味は貝と変わらず美味しい。

おすすめのスペシャルパエリアは魚介の出汁がしっかりと染み付いていて、口の中で旨味が広がる。濃厚な味わいで白ワインにもよく合い、食べきってしまうのが惜しいほどだ。もちろん、エビやイカの鮮度も保たれていてプリプリの身は食べ応え抜群である。

冒頭で紹介した店外で焼いていたローストチキンも注文することができる。注文が入ってから焼くため、少々時間がかかるが、味は申し分ない。塩味がチキン本来の旨味を引き出していて、とても美味しい。ただ、使用されているスペイン岩塩は日本の塩より塩辛さが強いため、苦手な方は注文時に控えめにしてもらうよう伝えておこう。

21時近くを回ると、店内はほとんど満席状態に。ロス・カラコレスの人気ぶりが伺える。料金は1皿約15~30ユーロで、特別高級というわけでもなく、スペインで夕食を済ませるのに妥当な値段だろう。

日本語のメニューはないが、店員は皆気さくでおすすめ料理を聞いて注文すればまず間違いはない。ぜひ、スペインのバルセロナを訪れる際には立ち寄ってみてほしい。

Los Caracoles – ロス・カラコレス

営業時間:13:15~24:00
電話:+34 933 01 20 41
URL : http://www.loscaracoles.es
予約URL : https://www.restaurantes.com/restaurante-los-caracoles
住所:Carrer dels Escudellers, 14, 08002 Barcelona, Spain

tomomikita

tomomikita

東京都出身、大自然に憧れるギャップ系女子。

「1度きりの人生、世界を見てから死にたい!」という想いから20歳で初めての海外旅行へ。

見たことないもの、食べたことないもの、未知なるものを自分の体で確かめることにワクワクします。