種類によって炊き方を工夫した方がいい!?おいしく古代米を食べる秘訣とは?

古代米とは、現代の稲のルーツとされる米のことを示し、縄文時代に食べられていた米の遺伝子を受け継いでいる。栄養素が普通の米よりも含まれており、程よい噛みごたえがあるため噛む回数が増え、満福中枢が刺激されるため、ダイエット効果も期待される。この記事では、古代米を美味しく、より健康的に食べることができるようにコツをご紹介する。

なぜ古代米は健康によいのか

古代米は、白米と比較し、たんぱく質やビタミンB1、B2といったビタミン類、鉄や亜鉛、カルシウム、マグネシウムといった健康に欠かせないミネラルが豊富に含まれている。また、黒米という種類の古代米にはアントシアニンというポリフェノールの1種が含まれており、抗酸化効果があるため、アンチエイジング効果が期待されている。古代米は玄米と同じような食感をしており、噛みごたえがあるのだが、そのため咀嚼の回数が増え唾液分泌を促すことができる。

古代米の基本的な炊き方

まず、古代米は精米してしまうと健康によい成分が失われてしまう。そのため、精米せずに玄米の状態で使う必要がある。米を研ぐ際にも洗いすぎると栄養成分が失われてしまうため、軽く洗う程度に留めておいた方がよいとされている。基本的に古代米を炊く際は、通常白米を炊く際に使用している炊飯器で炊くことができる。しかし、初めて食べる場合などは白米と食感が違うため、食べにくいと感じる場合もある。おすすめの炊き方は、白米に混ぜて炊くことだ。白米の1割から2割程度を古代米に置き換え、炊くことで程よい噛みごたえを味わうことができる。もちろん、もう少し噛みごたえが欲しい場合は、古代米の量を増やすことで調整可能だ。

古代米ごとの炊き方のポイント

黒米と呼ばれる、黒い色をした古代米は、白米1合に対し黒米大さじ1程度を目安に混ぜる。あらかじめ研いでおいた白米に、黒米を混ぜ込み軽く水洗いをする。1時間から2時間を目安に水に浸し、炊飯する。この際に少量の塩を加えることでよりおいしく米を炊くことができる。炊飯が終われば、蒸らし時間をおいてから釜全体を切るように混ぜることが大切だ。

赤米と呼ばれる種類は、白米に対し1割程度の割合で米を混ぜる。研いだ白米に赤米を混ぜ、軽く水洗いをする。水に浸す時間は、夏場は30分、冬場は60分を目安にする。その後は白米と同じように炊く。緑米と呼ばれる種類であれば、白米1合に対し、大さじ1程度を混ぜる。研いだ白米に緑米を混ぜ、軽く水洗いをする。少し硬めの種類のため、白米を炊く際よりも1割程度多めに水を入れ、浸水時間も他の古代米より長めに取るのがおいしく炊くコツだ。その後は白米と同じように炊くことができる。

古代米をおいしく食べよう

古代米は基本的には白米と同じように炊飯器にセットして炊くことができる。しかし、玄米に似た食感であるため初めて食べる場合や、かたい食感が苦手な場合は白米に混ぜて炊くことがポイントの1つだ。米を研ぎすぎると栄養が流出してしまうため、洗いすぎには注意が必要だ。白米を先に研いでおき、その中に古代米を混ぜて軽く水洗い後、少し長めに浸水時間をとり、白米と一緒に炊き上げることでおいしく食べることができる。

RICO 編集部

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